2025年4月7日から4月13日に発表された資金調達ニュースの中から、注目の5社をピックアップ!
リンクメッド株式会社(20.5億円)
シリーズB(セカンド・サードクローズ)/第三者割当増資
放射性同位体64Cu(銅-64)を活用した放射性医薬品の研究・開発を行い、量産体制の構築も進めるディープテック企業です。がんの再発や難治性疾患などに対する治療の可能性を広げる革新的な医療技術が注目されています。今回の資金調達により、製造施設の拡張やグローバル対応の強化が見込まれています。

株式会社Fact Base(14.5億円)
シリーズB/第三者割当増資および株式譲渡
製造業向け図面管理SaaS「ズメーン」を展開。町工場を中心とした製造現場のDX化を推進するプラットフォームで、煩雑な図面管理や受発注業務を効率化します。調達資金は、開発体制の強化および販売チャネル拡大に充てられます。

株式会社Quemix(5.5億円)
シリーズB/第三者割当増資
量子コンピュータ分野で、アルゴリズムおよびソフトウェアの研究開発に特化。産業界への量子技術の社会実装を見据え、量子アルゴリズムの開発やシミュレーションなどで存在感を高めています。今回の資金は研究人材の採用とグローバル展開の布石に活用される予定です。

Gatebox株式会社(2.3億円)
シードラウンド/第三者割当増資
生成AIを活用したAIキャラクターと暮らすライフスタイルを提案する企業。「Living with Characters」を掲げ、AIパートナーの開発を進めています。調達資金はプロダクトの改良およびIP連携の強化に使われる予定です。

株式会社Urth(3,100万円)
シードラウンド 2nd Close/第三者割当増資+融資
建築士ネットワークと連携しながら、Webブラウザで完結するメタバース構築サービス「metatell」を展開。建築業界の知見とデジタル空間を融合させた取り組みが特徴です。今回の資金調達は、サービスの改善およびマーケティング強化に充てられます。

今週の資金調達ニュースまとめ
今週は、放射性医薬品や量子コンピュータ、製造業DX、AIキャラクター、メタバースなど、テクノロジーと専門性を掛け合わせたスタートアップが資金調達を実施。社会課題や産業課題に対する革新的なアプローチが光る企業が多く、今後の動向に注目が集まります。