2025年4月14日から4月20日に発表された資金調達ニュースの中から、注目の5社をピックアップ!
Cellid株式会社(11億円)
シリーズC(エクステンション)/第三者割当増資
ARグラス向けディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるスタートアップ。世界最大級の視野角を持つARディスプレイ技術や、軽量で高速な空間認識エンジンを特徴とし、次世代デバイスへの導入が期待されています。今回の資金は、量産体制の構築やグローバル市場での展開強化に充てられる予定です。

EF Polymer株式会社(10億円)
シリーズB ファーストクローズ/第三者割当増資
農業廃棄物から生成した100%オーガニックの超吸水性ポリマーを開発・製造。農業分野における水資源の有効活用や持続可能な農業支援を目指し、インドや中東などの乾燥地域を中心に導入が進んでいます。調達資金は、グローバルな事業拡大と生産設備の拡充に活用される見込みです。

株式会社RightTouch(8億円)
シリーズA/第三者割当増資、借入(融資)
カスタマーサポート領域に特化したエンタープライズ向けSaaS「RightSupport」を提供。FAQ生成や顧客対応の効率化により、大手企業のサポート業務を変革しています。今回の調達資金は、開発人材の増強および海外市場への展開に充てられます。

KAICO株式会社(5.4億円)
シリーズB/第三者割当増資
九州大学発のディープテックスタートアップで、蚕を用いた難発現タンパク質の製造技術を有するバイオ企業。医薬品・診断薬・試薬の研究開発や製造販売を手がけ、非哺乳類系タンパク質製造の新たな選択肢を提供します。今回の資金調達は研究開発の加速と海外展開の準備に活用されます。

BRAND PORT株式会社(1.1億円)
シードラウンド/第三者割当増資
消費財ブランドのM&Aおよび新ブランドの立ち上げを手がけるスタートアップ。創業半年で2社をM&Aし、自社開発ブランドも展開するなどD2C領域でのスピーディな展開が特徴です。今回の調達は、組織体制の強化と新規ブランドの立ち上げ資金として活用されます。

今週の資金調達ニュースまとめ
今週は、ARやバイオ、農業テック、SaaS、D2Cといった多様な分野での資金調達が目立ちました。特にディープテック分野において、グローバル市場を視野に入れた拡大戦略を描く企業が複数見られ、技術力を背景とした国際展開が加速しています。ビジネスモデルの独自性や市場適応力が問われる中、注目スタートアップの動向から目が離せません。