LAT1阻害剤の開発を手がけるジェイファーマは、シリーズEラウンドエクステンションと補助金により最大57.7億円の資金調達を実施した。
ジェイファーマ株式会社は、2025年4月1日、2024年6月より継続していたシリーズEラウンドエクステンションにおいて、国内外の投資家から総額37.7億円の資金調達を完了したと発表した。加えて、日本医療研究開発機構（AMED）の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」から最大20億円の補助金を獲得し、2024年6月以降の調達総額は最大57.7億円に達した。これにより、同社の累計資金調達額は最大約130億円となった（発表日：2025年4月1日）。
同社は、L型アミノ酸トランスポーター1（LAT1）を標的とした阻害剤「ナンブランラト」および「JPH034」の研究開発を進めている。ナンブランラトは、進行性胆道がんを対象とした国内第2相臨床試験で有効性を示し、米国FDAと第3相臨床試験の設計について合意済み。2025年度中の第3相開始と2030年度の承認取得を目指している。JPH034は多発性硬化症を対象に開発を進めており、2025年度中のFDAへのIND申請と第1相臨床試験開始を予定している。
また、同社はLAT1を標的とする新薬や診断技術の研究開発も行っており、グローバルな創薬ベンチャーとしての展開を加速させている。
企業名：ジェイファーマ株式会社
住所：神奈川県横浜市鶴見区小野町75番1号 横浜新技術創造館1号館308号
URL：https://www.j-pharma.com/