リンクメッド、シリーズBセカンド・サードクローズで第三者割当増資により20.5億円を調達

放射性医薬品の開発を行うリンクメッドは、シリーズBセカンド・サードクローズで第三者割当増資により20.5億円を調達し、シリーズBの累計調達額は35.5億円、累計資金調達額は約47億円に達した。

リンクメッド株式会社は、2025年4月9日、シリーズBラウンドのセカンド・サードクローズとして、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、ロッテホールディングス株式会社、三井住友信託銀行株式会社、野村スパークス・インベストメント株式会社が運用する日本グロースキャピタル投資法人、三菱UFJキャピタル株式会社、既存投資家の大阪・関西万博活性化投資事業有限責任組合およびちばぎんキャピタル株式会社を引受先に第三者割当増資を実施し、20.5億円を調達したと発表した(発表日:2025年4月9日)。これにより、シリーズBの累計調達額は35.5億円、累計資金調達額は約47億円となった。

同社は、量子科学技術研究開発機構(QST)の研究に基づき設立された放射性医薬品開発企業であり、がんの治療および診断に活用できる銅の放射性同位体「64Cu(銅-64)」を用いた薬剤の研究開発を進めている。開発第一号品である「64Cu-ATSM(LM001)」は、難治性の再発悪性神経膠腫を対象とした第Ⅲ相医師主導治験が2024年6月より開始されており、また千葉市内に量産体制構築のための製造工場も建設中である。

今回の調達資金は、LM001の第三相試験の実施、他のパイプライン創出、製造工場の運営費用、人材採用および組織体制の強化に充てられる予定である。リンクメッドは、「革新的な『見える』がん治療」の社会実装を目指し、放射性医薬品を日本からグローバルに届けることを掲げて事業を推進している。

企業名:リンクメッド株式会社
住所:千葉県千葉市
URL:https://www.linqmed.co.jp/

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